ボランティア活動を始める前に次のことを知っておきましょう!
ボランティアって何だろう?
誰もが人間らしく豊かに暮らしていける社会を目指し、身近なところでできることを自らすすんで活動することです。
「ボランティア」と聞いて何をイメージするでしょうか?
たとえば、あなたが電車で座っているときに、足が不自由なお年寄りが乗ってきたとします。あなたは、そのとき何を感じますか?大変そうだから席をゆずろうかな・・・ボランティアは、そんな気持ちから始まります。気持ちを行動にすること。それがボランティアの第一歩です!
自主性・主体性
他から強制されたり、義務としてではなく、自分の意思で行う活動
社会性・連帯性
誰もがいきいきと豊かに暮らしていけるように、お互いに支え合い学びあう活動
無償性・無給性・非営利性
金銭的な報酬を期待して行う活動ではありません。しかしお金では得られない出会いや発見、感動、喜びを得ることができる活動
創造性・開拓性・先駆性
今、何が必要とされるのかを考えながらよりよい社会を私たちで創る活動
どんなボランティアがあるの?
福祉施設等での活動 [高齢者施設、障害者施設、児童施設等]
各種行事の参加・手伝い
外出時の介助
クラブ活動時の指導・手伝い
会合時の保育、学習支援
高齢者施設等での話し相手、洗濯物たたみ・整理、所内サービスの補助
地域での活動 [お年よりや障がい(児)者に]
外出時の付添い・介助
話し相手
食事の会食・配食サービス
遊び相手、学習支援
家庭・学校・職場での活動
地域清掃
バザーの物品提供等
その他
書道・華道・手芸・朗読・手話・点訳・拡大写本・踊り・歌・日曜大工・車の運転など、特技を生かした活動
被災地での活動
ボランティア活動の心構え
ボランティア活動は人に言われてするものではありませんし、しなくてはならないものでもありません。ボランティアだからお願いする側も活動する側もそのような関係がいいとは言えません。お互いに活動しやすい環境をつくるためのポイントを挙げてみました。
身の回りのことから手がけましょう
私たちの周り(地域)には、身近な問題があります。まず、小さなことから始めて、大きな課題に取り組んでいくことが大切です。できることから始め、足もとをかためていきましょう。
対等な関係を目指しましょう
「してあげる」「してもらう」といった上下関係や依存的関係では対等とはいえません。ボランティア活動は自分が望んで選んだ活動であり、これは受け入れる側も同じことなのです。友達作りや交流の輪をひろげるような感覚になると活動の視野も人の輪もひろがるのではないでしょうか。
約束や秘密は絶対に守る!
当然のことですが、時間を含む約束や活動で知り得た秘密は厳守です。約束に無断で遅れたり、休んだり、個人的な情報を他人に漏らすことは信頼関係を損なうだけでなく、あなた自身が疑われてしまいます。もし、自分との約束の日に相手が来なかったら…秘密を他人に口外されてしまったら…どう思うでしょう?ボランティア活動だけでなく全てに共通することなので注意しましょう。
何でもやってしまうのは?
できない部分をサポートすることは大切なことですが、相手のできること、できそうなことまでやってしまう必要はありません。もちろん手助けしてもらえれば楽なこと、早いことはたくさんありますが、見守ることやその人にあった方法へ導くことの方が大切なことといえるのではないでしょうか。
無理をしないこと
自分の生活や体調まで崩してしまうような活動でなく、自分のできる時に、できる範囲で行い、できない時はできないと断る勇気は対等な関係を築くうえでも大切なことといえるのではないでしょうか。
悩みを抱えこまないこと
活動をしていくうえで、様々な疑問や悩みが発生することと思います。それらを抱え込んでしまうと、次から活動へ参加すること自体が苦しくなってしまいます。グループや団体で活動している方なら、その中の方やリーダー、施設の担当の方へ相談することもいいかもしれません。個人で活動している方であれば施設の担当者の方や照会先(社協など)などに相談してみるのもいいでしょう。
宗教や政治活動とは区別すること
ボランティア活動の中では自分の信仰している宗教や支持している政党などを相手に勧めたり強要してはいけません。信仰の自由や思想・信条の自由をお互いに尊重しましょう。